生ごみ先生に学ぶとても大切なこと その1


 回生薬局代表で漢方家の平野智也が、
健康のこと、歴史のこと、文化のことなど、日々感じたことなどを連載しています。
Vol.13 生ごみ先生に学ぶとても大切なこと その1
素晴らしい本に出会いました。吉田俊道先生の「生ごみ先生の元気野菜革命」です。漢方をあつかう私たちもすごくすごく共感しとても大切なことを学ばせていただきました。

多くの方に吉田先生のことを知っていただきたい。

そして著書を読んでもらいたいと強く思いまして、ご紹介させていただきます。

吉田先生は、わたしたちカイセイ薬局の本社所在地佐賀県伊万里市のお隣の佐世保市で農業を営んでおられます。

先生は現在NPO法人大地といのちの会の理事長を勤めておられ、

「生ごみ先生」の愛称で、佐世保市、そして九州を中心に生ごみリサイクル元気野菜づくり元気人間づくりの旋風を巻き起こしておられます。

しかし、そんな先生の道のりは楽なものではありませんでした。

先生は、九州大学農学部修士課程を終了後、農業改良普及員として県庁に勤めておられました。

しかし、各地の農家の経営に助言を行っていくうちにジレンマを感じていかれます。

農薬を使って効率的に作ればそれなりに儲けは出ますが、次第に「中味の薄い野菜」になっていってしまうのです。

農薬を使わず、もっといい野菜を作れたら?

そしてそのニーズは多いのではないか?

ひいては農家にとっても大きなメリットになるのでは??

先生はそう考えるようになっていかれました。

そして、家族の猛反対をおしきって県の職員を辞職し、自分自身が農業を行って農薬をつかわない「いい野菜」づくりを実践することを決心されるのです。

エリートコースからのいきなりの脱落です。

ご家族の反対も無理はありません。前途多難な挑戦に挑まれたのです。

しかし、そんな先生を待ち受けていたのは大変な苦労の連続でした。

貯金の600万は最初の3年であっというまに使い果たししてしまいました。

必死に働けど働けど…丹精をこめた野菜たちには次々に虫が群がり、

一向に売り物になりません。

先生の毎日の仕事は、野菜に群がった虫を手でつぶすことでした。

来る日も来る日も早朝から晩まで、虫をつぶしていきます。

そんな日々を過ごしていた先生は、ある日ある事に気づいたのでした

ブロッコリーについた虫を見ていて…

よく見ると、虫がいるところと、いないところがあったのです。

そして虫の密集しているブロッコリーを食べてみるとエグ味が強くて不味かったのです。

逆に、虫のいない場所のブロッコリーを食べてみたら…なんと、こちらは美味しかったのです。

虫の群がる野菜は不味く 虫が寄り付かない野菜は美味しかったのです。

この体験に、吉田先生は大きな気づきを得たのです

吉田先生は著書にこう書かれています。

「本当に生命力にあふれた元気野菜には、虫がまったく来ないわけではありませんが、あまり寄りつきません。

どちらかというと不健康で元気のない野菜に虫は好んで寄り付くのです。」

そして吉田先生は根本原因は「土」にあるということにたどり着かれるのです。 苦労に苦労を重ねて無農薬野菜づくりをされていた吉田先生は、本当に元気な野菜は、元気な土が作ることに気がつかれるのです。

長年よく耕して整地されていた畑は、どんなにいいたい肥を使っても虫に食われる野菜しかできませんでした。

逆に、草ボーボーで長年ほったらかしにされていた畑では、

見事な元気野菜が育ったのです。

自然に放置されていた土地は、土の上も中も太陽エネルギーでいっぱいです。ボーボーの草が枯れると、それを虫や微生物が食べるのです。

その循環が見事な土を作るというわけなのです。

吉田先生は、「土」で野菜の「根」が決まり、そして「健康」が決まると言われます。

人間の身体にも同じことが言えると思います。

化学薬品でその場しのぎを繰り返している身体よりも、天然のもので自然のエネルギーを取り入れた身体の方が良いにきまっているのです。

その身体は、きっと、病気という虫をよりつけない身体なのです。

(7月号につづく)

吉田先生の著書吉田俊道先生

 

農作業

 

 

 

 

 

 

虫食い野菜

 

ブロッコリー

 

 

 

 

 

畑の土

 

 

2013.06.15平野智也