相撲の始まり!


 回生薬局代表で漢方家の平野智也が、
健康のこと、歴史のこと、文化のことなど、日々感じたことなどを連載しています。
Vol.9 相撲の始まり!

明けましておめでとうございます!
今年も、二日酔いスッキリ漢方ジヨッキを、どうぞよろしくお願いいたします。

お正月に、太宰府天満宮に行ってきました。
その時に、野見宿禰(のみのすくね)さんの碑にも手をあわせてきました。

皆様はこの方のことをご存知でしょうか?

野見宿禰さんとは、土師(はじ)氏の祖として『日本書紀』に登場する人物で、
太宰府天満宮の菅原道真公の祖先にあたる方なのだそうです。

そしてなんと、この方は「相撲の祖」と言われています。

 

時は垂仁帝のころのお話。

朝廷内では、とても強くて乱暴な当麻蹴速(たいまのけはや)に困り果て、
やっつけてこらしめてくれる強者を探していました。

そこで抜擢されたのが、この出雲国造家出身の野見宿禰さんだったのです。

天皇の名の下にこの二人の勝負が行われることになりました。

男のプライドと、自らの領地を賭けた真剣勝負です。

そして激しい戦いが繰り広げられ、最後には野見宿禰が勝利しました。

決まり手はなんと、現代の相撲からは想像もできないくらい激しい、
相手の腰の骨を蹴りくだくという超荒技…… (;゚∀゚)

この二人の対決が、相撲の始まりだとされているのだそうです。

 

これほど強かった野見宿禰さんなのですが、
人間的にも政治家としても大変優れた方だったそうです。

古代においては貴人が亡くなると、
多くの奴隷が一緒に殺されて埋葬されていたそうですが、
それに初めて異を唱えたのが、野見宿禰その人。

彼は、生きた奴隷の変わりに、土で作った『埴輪(はにわ)』の利用を奏上します。

そのエピソードがあり、野見宿禰の子孫は、土師(はじ)氏という、
祭祀等に用いる器などを作る氏族となっていくのです。

そして、この土師氏の末裔が、太宰府天満宮に祀られている菅原道真さんなのです。
他の末裔には毛利元就さんや、前田利家さんも名をつらねています。

 

格闘家であり、芸術家であり、そして一流の政治家であった野見宿禰さん。

強いだけではなく、人間的な優しさと柔軟なアイディアを併せ持つその人物像には
とっても憧れます!

年の始めにとてもワクワクとさせていただきました (=^▽^=)

2013.01.06平野智也