こわーい?!「漢方の神様」


 回生薬局代表で漢方家の平野智也が、
健康のこと、歴史のこと、文化のことなど、日々感じたことなどを連載しています。
Vol.3 こわーい?!「漢方の神様」

漢方の神様と言えば… おっとりした仙人のようなイメージがありますが…
実は神農(しんのう)さんと言って、風貌がごっつい神様なんです。 (^_^;

それがこの方です。

いかがでしょうか。
かなりインパクトのあるルックスですよね…(^_^;)

神農さんは中国の伝説上の人物ですが、高取町をはじめ日本各地で祀られています。 (関西方面の方にはおなじみの神さんですよね)

頭は角の生えた牛、身体は人間、葉の衣をまとうという怪奇な容貌をしており、
日に百草をなめて、草をかんで薬になる植物と毒になる植物を分類して

「神農本草経(しんのうほんぞうきょう、中国最古の漢方書)」

という書物を作られたという伝説があります。

もっとも実際は、神農が本を書いたのではなく、
長い歴史の中で言い伝えられれきた薬草の知識を、後世の人が集大成したもので、
これが今の漢方薬の知識の始まりになっています。

見た目がかなりグロテスクで、まるで悪役のキャラクターのようですが…
我々漢方家にとって神農本草経はバイブルなんですよ!

野山にある、ありとあらゆる植物が薬になるか否か…

無数にある組み合わせがどのような効能になるか…

経験しながら漢方を作り出してきた先人たちには、本当に感謝の一語しかありません。

各地には、いろいろな神農さんがいらっしゃいます。

平野智也