土用の養生


土用の養生

 

陰陽五行と四季との関係を説明してきましたが、春夏秋冬ですと、五行のひとつがあまります。

それは、『土』にあたり、臓器は「脾」「胃」にあたります。

陰陽五行説

現代医学では「脾臓(ひぞう)」に相当するのが「膵」と考えてもらっていいでしょう。

 

時期は、「土用」になります。
「土用丑の日」にうなぎを食べますが、あの土用です。

土用は夏のことだけではなく、季節の変わり目の時期にめぐってくるもので、年に四回あります。

 

さて、「脾」は五行の中心をなしており、「脾」が元気を失うと全身に影響します。
逆に「脾」の働きを良くする事で、体中を元気にしていくことができます。

「脾」はすべての臓器に「気」という生命エネルギーを送っていると考えられています。
「脾」の働きが落ちると、気力がない、やる気が出ない、疲れやすいなどの気の衰えが出てしまいます。

よくストレスで胃が痛む…などといいますが、悩みは「脾」に属し、思案の腑は胃です。
「脾」の弱い人は胃弱な人が多く、考えすぎて心配症になったり、神経質な性格になります。

 

また、味覚異常や過食、拒食の傾向も食欲を司る「脾」の弱りです。

「脾」には黄色くて甘みのある食べ物が食薬となります。
デンプン質全般、ジャガイモやサツマイモなど。

夏の土用はカボチャ、トウモロコシ、
秋は栗やサツマイモ、
冬は甘酒、干いも、
春は菜の花、キャベツなど、

季節に応じて摂ると良いでしょう。

ただし、「甘いもの」と言っても白砂糖とは違います。

白砂糖の入った甘いものや、清涼飲料水などで、過剰な糖分が体内に入り、
急激に吸収されて血糖値があがりすぎると、
キレやすくなったり、うつや引きこもりなどの心身症を引き起こしすこともあります。

これらは、現代社会が生み出した飽食と過食による胃腸の疲れに、高糖分食が加わった食原病なのです。

白砂糖はなるべく控えましょう。

 

 

以上、春夏秋冬四季折々の養生のコツをご紹介しました。

病を治したり体質改善をするのは、あくまでもあなた自身の身体であり、あなた自身の自然治癒力なんです。

漢方はその手助けをするお薬。
あなたの自然治癒力を高めるために漢方薬を飲み、日々の養生を心がけましょうね。

その先に、ニコニコ健康な毎日が待っていると僕は思います。